三月が過ぎ、四月になろうとしている。
春という時期はだんだん気温が上がり、ぽかぽかとした陽気になる。
それにつれて、外出する人が増え、花や草、虫が土から頭を出している。
春は芽吹く時期。
新しいことの始まりで、なんだかワクワクとする時期。
けれど、同時に別れの時期でもある。
とある友人が、「春は出会いの季節だけど、人と別れる時期でもあるから何だか悲しくなる」
その言葉を聞いたときはあまりピンとこなかったけれど、
三月になり卒業式が徐々に近づくにつれて、なんだか急に寂しくなった。
これから自分の希望に合わせてそれぞれの道をいくけれど、同時に今まで遊んでいた友人と別れなければならなかった。
会おうと思えばいつでも会うことはできるけれど、今みたいに頻繁に遊んだりすることができなくなってしまう。
それも、仕方がないことだけど、心のどこかで今の楽しい時間はずっと続くと思いこみ、卒業が近づいたことで別れることが現実味を帯びてきた。
今でも、その友人と時々連絡は取っているけれど、遊ぶことは中々できない。
友人と別れたことで、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。だから、今を一生懸命に生きなければならないんだ、ということを実感した。
今年も三月が過ぎて四月になる。
桜が咲いて一気に華やかになるけれど、この時期になると必ず思い出してしまう友人の言葉。